支配人の一言

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支配人(児玉幸彦)
1936年 北海道帯広市

出版社・双葉社
(製作、編集、営業、総務)
44年間勤務

2000年12月
自動車運転免許取得
2005年10月
全日本少林寺気功協会
気功(静功)指導員資格
2006年8月
「ユーモアクラブ」商標登録
2006年10月
無料で読めるWebマガジン創設

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You-more77@jcom.zaq.ne.jp

 
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2025年07月17日(木曜日)更新

第996号

〇12日土曜日のNHKで、タモリさん・山中伸弥先生のAIと人体生命について特集があった。素人には理解できそうで話が進んでくると難しく結局分かったような分からないようなことで次へ期待することとなった。イギリスのロボットが手術など精密な技法はできるけど人間になりたいですか?人間を超えられますか?の質問に対し、はっきりと出来ませんと答えていた。人間が持つ意識とか食べ物を味合うという行動はロボットには出来ないことを明確に答えていた。ただAIが僅かの時間でコントを作り司会者たちが演じて見せると皆が笑って感心していた。AIは膨大なデーターを集積しているので、それを生かしながら次の言葉を予測することができるらしい。文章として、或いは言葉としてなら一つのフレーズが出たら次のフレーズも自然に出てくるということのようだ。ただ人間のように意識を以て自然体で生きるということにはまだまだ無理があるようだった。何故なら、そこには人間型の知能があるしそれは脳という複雑で1000兆個とやらの脳波が存在することのようだ。現在のAIは2兆個程度の神経細胞とか言っていたが聞き違いかもしれない。だが5年先には結構近づいてくるような論評もあり恐ろしいことである。

〇当方は昭和40年代、週刊誌編集部に配属されたことがある。娯楽主体の雑誌社だったのでオリンピックにちなんで近代5種クイズなどやっていた。麻雀・競馬・パチンコ・ゴルフ・宝くじだったと思う。そんな時大川慶次郎さんという競馬研究家がいた。予想家と言っても良いのだがこの方がテレビやラジオ放送で解説するとそれは単なる予想ではなく推理でもあった。後に競馬の神様とか競馬の推理作家だなど尊敬された人である。1日12レースを全て的中させた!などとも言われていた。大川さんは競争馬がレースを勝ち上がってゆくにしたがいデータを積み上げ勝てる、いや負けるの他に、このレースでは何故そうなるかという予測を推理して「競馬の推理」という出版物まで出した人である。最近といっても数年前からスポーツ紙でもAI予想という〇×予想が堂々と新聞紙上に載っている。当たり外れの結果を詳しくは分からないが、連載が続いているということは結構当たっているのかも知れない。

〇当時、当方も数奇学を学んだ占い師に予想をお願いしたことがある。スポーツ紙の競輪予想で結構な大穴を当てていた方なので競馬予想をお願いした。予想の仕方は騎乗する騎手と馬主の生年月日をみて今日は吉運か凶運かを占うものだった。時に大穴が的中して連載は10年ほど続いていたと思うが当方は担当替えで2年ほどにてお別れしていた。一度えらい剣幕で叱られたことがある、それは障碍競走で馬が躓き騎手が落馬したときだったと思う。つい、本音で生年月日の予測で落馬事故などという大事故は分からなかったのですか? 発言後しまった、と思ったがつい口に出てしまったから戻せない。一瞬苦い顔をして占いと現実の予測とは違うことを延々と話されたことがある。人も馬も生き物であるからして予測不可能なアクシデントが、それも自然界で起きたなら、それは予測外のことであろう。人の脳波にいくら数があっても知能があっても予測不可能な事故だって起きているのだ。突然頭上から人が落ちてくる、道路を歩いていたら突然穴ぼこに落ちる。後方から突然車が暴走して来る。AIとて、いや人間の知能とて予測不可能であろう。でも、これからのAIだっていつかは知能も発達し人類を追い抜き、それが良い方向に導いてくるとすれば有難いことだが、人間を敵とみなしたらそれは怖いことだ。あのロボットだって意志を持って敵対してきたら人間には敵わないだろう。医学的にも経済学的にも科学の発展は大いに望みたいところだが・・不安も多い。老人には残る余生は少ないけど・・見てみたい。
 

2025年07月10日(木曜日)更新

第995号

〇当クラブも残すところ後5回となった。こう言っては何だが1000号で打ち切ります、宣言した翌週辺りから気力が落ちたというか、、従来なら前週の木曜日になると、さて来週は何を話題にしようかと毎日数行だけでも打ち込みながら日曜日には完成させ、入稿日の月曜朝に改めて読み直し送信していた。その読み直しの中で修正が出たときに誤字脱字が起きて原稿がアップされたのを読み、改めて修正をお願いしたりしていた。全く情けないぶざまなことだったが、その読み直す習慣さえやらなくなって、更には入稿当日の月曜日朝2時間ほどで書き上げる、という粗雑で情けない状態になってしまった。 これが気力というものだろうか? 人間、気力を失うと精力も失い、そして肉体も失うというが、、いよいよそれが自分にも来たのか! 気弱な自分に叱咤激励は? それは自分自身であろう。


〇6月のゴルフ例会は夜だけの参加であったが久しぶりの顔合わせで楽しかった。店のマスターも「大丈夫ですか?」小声で気遣ってくれ笑顔で返せる自分が嬉しかった。 飲み喰いも慎重にゆっくりマイペースでやっていた。プレー者3人、会合だけ3人の総勢6名が瓶ビール3本と日本酒1升は1時間程度で無くなり追加の4合瓶もいつの間にか減っていった。気づいたことがある、最高齢が92歳から若くても77歳のお仲間たちだが、その話声が一段と高くなったことである。総勢6人だから2対2人とか1対3人の会話の中で突然1対5人の時など.一段と声を張り上げないと注目を受けない。更に立ち上がってしゃべるという始末である。当方の酔い加減は普段より格段に少ないから、それが如実に分かり、ああ、こうして人は酔いが回っていくのだなぁ、、何となく分かり周りの席を気にしたりする。自分だって今までは、他所の席を気にしたことなど無いのにと思うと気恥ずかしい思いになった。でも、様子を伺っていると居酒屋全体でも時折高笑いが聴こえるのを感じて酔う、というのはこれだなぁ。 お酒を飲まない人には絶対に分からない空気を満喫していた。

〇7月に入り七夕さまも過ぎた。今年も残る半年になって、過ぎた日の速さに驚くだけだ。何をどうやった、昨日のご飯メニューすら憶えていない自分に半年間のあれこれなど即答はできない。言えることはお医者だけは確実に行った。数少なくなった会合だけは確実に行けた。誰それさんが亡くなった、はパソコンを開かないと覚えてはいない。手帳を持たなくなったのでスマホに記録が無いのだ。このスマホ、スケジュールは入れれるが報告とかメモ帳に書くなどはなかなか使い難い、たまに入れても探し出すのに苦労する。結局だらだら今日のスケジュールをこなして終わるだけである。 テレビも放映があれば大谷翔平を観るだけ、それも同様なホームラン姿を何度も観せられて、他局のニュースでも観て、、最近は投手兼業になるとホームランが少なくなり.大差で負ける姿は観るに忍びないので早々にチャンネルを変えることにしている。31歳、投打どちらかにすべきだろうと素人は思ったりしている。何となく当方の運命に似て一つには踏み切れないだろうけど決断にはまだまだ時間はかかりそうだ。これが人生だ。
 

2025年07月03日(木曜日)更新

第994号

〇朝ドラの面白いところは、暗い話題があって朝からなんだなぁ、、と思っていると翌週には一転して明るい展開に変っている愉快さである。それはストーリーの進行最中でも人間関係の付き合い方にも表れるので観ていて楽しい。つい明日を期待するという誘いにも乗ってしまう。

しかし現実の世界ではそうは行かない。戦争を仕掛けた方も損害を受けた方も、いや仲介と称して突然爆弾攻撃した第三の国も「勝った、勝った」と発表していて本当はどうなっているのか分からない。誰しもが曖昧な解説で、その論評する先生方も〇〇に関し専門分野の明るい方ですと司会者はいうが確定的な言葉は濁している。ま、それでも戦争が一応は止まっていることだけでも良しとせねばならない。 この争いで何十人、何百人とという怪我や死人の報告があるが我が日本の戦争当時を思うと考えれない程少ない。日本の場合木造というハンディはあるにしても町中が、市町村全体が焼け野原になるという恐ろしい実態であった。攻撃にあった直後の写真を見ると信じられないほどのショックが分かる。二度と戦争はすべきでないと心底から思える姿である。

あの自国ファーストご仁が、他国に対し防衛費を5%にせよと迫る迫力ある姿が怖い。武器を持てば使いたくなるだろうし、何年かすると償却期限がきて入れ替えるためにどんな手段が用いられるか想像がつかない。 例えは違うが地震用避難食料品だ。当方は自治会の会長を仰せつかったとき、賞味期限が来て入れ替えるため、保有在庫の破棄作業に困ったことがある。過去の記録を見ても備蓄品を用意する。はあっても入れ替え時の決め事は無かった。住民全体の物だから全世帯へお返しせねばと各戸へ届けたが手間が大変だった。防衛費だって似たようなものだと思うと将来が怖い。なんとも地球上全体が熱くなっているようで、先が短い老人には為すすべもない無力である。

〇一つ決断したことがある。当方は昨年2月の入院以後、心臓弁膜症の疑いで検査し疑いが晴れると、次に心アミロイドーシスの疑いで別の検査をした。その結果、異質なアミロイドというタンパク質が無いことが分かりこれも疑いが晴れた。今年の6月のことである。
しかるに循環器の先生は疑っていた心アミロイドーシスの投薬を以ての治療を薦め、それも難病申請で薬を決めたいとの申し出であった(では、折角の検査結果は何だったのだろう?)疑問は残るが答えは無かった。 
今現在の当方は確かな病名でない慢性心不全という症状での生活をしており、病名が判明することなく現状維持で生存しているのだ。この症状で行くと余命〇年という予測はあるからして、例え投薬があったとしても慢性心不全という症状は完治する保証はなく余命が5割ほど伸びるか否かの違いだけである。高額な投薬によって他の薬との癒合も心配されるし熟慮した結果、自然にお任せすることに決めた。幸い今現在は自覚症状も無く、日常を大過なく過ごしているので、これを今後とも維持して行きたいと思っている。ゆっくり、ゆったり我が人生を振り返りながら、時には今の矛盾に自分なりにクレームを付けて、憂さ晴らし?の人生だ。これも楽しい。
 

2025年06月26日(木曜日)更新

第993号

〇今年の朝ドラで戦争シーンが2週間ほど続き、今までのドラマとはちょっと異質な入隊兵への執拗なビンタなどの制裁が放映されていた。戦中戦後を知っている当方などは当時を覚えているし、戦後或る程度落ち着いた昭和30年代にはもっと激しく残酷なシーンを見たり読んだりもしてしているから驚きは無かった。

だが、6月22日のニュースには吃驚した。アメリカ大統領が演説で、他国イランの核施設を超強力な爆弾で攻撃した!という。そのバンカーバスターという特殊貫通弾は30Mの地面や6Mのコンクリートを貫通するらしくイランの地下深くにある軍施設を攻撃したらしい。一国の大統領が自身の一存で決められることでは無いと思うので、それなりの手続きはあったとは思うが恐ろしいことだ。こんな大統領と日本は貿易関税についてだらだら会議している。日本は自動車輸出産業を守るため、いろいろな輸入規制譲歩やアメリカ産の製品を購入してご機嫌取りの案を出しているらしいが、その中に自衛隊に属する武器の輸入などもあるようで怖いことだ。

〇今年は昭和100年、戦後80年の記念すべき年であると年初から言われて祝賀されている。また、80年間も戦争していない国というお褒めも他国から受けているという。それだけ戦争という争いは避けられないものだろうか? 自衛・防衛・・聞こえは良いが、想定相手国も同様に自衛・防衛力を強めると、どちらが強いか試してみようか?なるのか、分からない。
100年間、戦争が無かった国は?・・今のところ無いそうだから、日本とて80年無いからと喜んでばかり居れない不安もある。トランプさんがあんな調子で突然同盟国だからヤレ! いうやもしれない、恐ろしいことだ。 ちなみに第二次世界大戦後80年間戦争をしていない国はアイスランド、フィンランド、スウエーデン、ノルウエー、デンマーク、スイス、ブータン、日本の8カ国だという。どうかこのまま進んほしい・・老人は心底願っている。

〇ギネスブックによれば、日本は世界最古の国であると記録されているようだ。朝鮮の新羅本記にも紀元前670年、倭が国名を日本と改めた記載があるという。周りが海で囲まれ他国からの侵略を受けなかったし内乱も数多くあったが、たとえば関ケ原の合戦も場所は原っぱだったという。また国民性が勤勉なのと、伝統を守り柔軟に対応する能力を持ち、家訓を受け継ぎ次の世代へ渡すことが美徳! とされる国であると記録されている。
いろいろ読みながら当方も一安心であるが・・油断はできない。

たまたま、この日は都議会の選挙日であった。与党は裏金問題を引きづったままなので少数党になってしまった。さすがのNHK出口調査でも読めなかったほどの惨敗である。ネットばかりが目立った党も駄目だったが初めて参入した党でも成功しているところもある。自由で活発な意見が飛び交うのなら良いが、たった一人のドンが発した言葉を守るため部下は文書改ざんまでして
尽くす・・そんな政治は見たくない。
あと20年先の戦後100年に興味はあるが、、見れない。
 

2025年06月19日(木曜日)更新

第992号

〇土曜日、早速に行ってきました芸術劇場。先ずはいつものかかりつけ医の消化器内科で月一の診療を受け、お腹へ聴診器を当てがった先生から「うん、穏やかで順調だよ」を受け安心して府中へと向かった。東府中駅は東京競馬場への駅でもあるから新聞片手のファンが多く、当然ながら我が老人も同様に思われていることにも納得しながら反対方向エレベータを降りる。こちら方面は美術館があったり葬儀場もあるので何度か来ている。一番近いのが芸術劇場だが10分以上は歩く、老人の足では倍以上かかる。何とか1時間以上前に着いて食堂を探す。暫し待って着席しメニューを見るが若者向きで難しい。白身魚フライと野菜のワンプレーとを決めたがご飯が五穀米より固めなのと野菜が全て生なのでこれも固め、半分も食べられなかった。

500余名入場できる会場内はほぼ9割が埋まった。司会は1932年生まれの神津善行さん93歳、当方の4歳年上の方である。反り気味に立ったままマイクを手に前置きもなく「去年の12月31日、紅白もつまらないなぁと思っていたら、ちょっと変だから寄ってきてぇ、云うので寄り添うと小指と小指を握り、ちょっと変だから・・ばかり云って離してくれない・・そのうちに指が冷たくなって、、」など淡々と奥様の最期のことを語る様子は司会者の姿というよりは普通の茶飲み会話に思えるほど自然だった。淡々と約30分、終わり頃、同期生だが1年後輩の菅原洋一さんのことに触れご本人を舞台上へ呼ぶ・・こちらも摺り足で覚束ないが純白のジャケット姿で壇上の椅子に座る。

菅原さんは自分が曲について語るのだと思い、話し出そうとすると傍に神津さんが居て紹介を始めた。「なんだ、居たの!」の菅原さん、「そりゃ、私が先輩だもの」などのやりとりも可笑しく歌う前から拍手が続く。「知りたくないの」「小雨降る径」「恋心」「今日でお別れ」「忘れな草をあなたに」「さよなら」など声も大きく張りもあって往年のそれと変わらない、ただ惜しむらくは小声の浪打ような、あの「囁き声」は聞かれない。かすれ声になってきた我が身が一番分かることだから望むべくもない。たっぷり30分だが悪い気はしなかった。
第二部は、客席から知人のバイオリン演奏者を舞台上に上げ、「作曲者が譜面を作り演奏者が楽器を奏でたり歌手が唄うのだが、譜面の通り正確に演奏するのではなく曲の内容を熟知した演奏者が奏でる心、技術。歌手が如何に譜面内の心の表現を果たすか、これが音楽なんです」と、実際に譜面通り正確に演奏して心の表現が無いのを表現し、次いで演奏者がアレンジした抑揚のある表現との違いを発表してみせ、お客様へのサービスが勉強になった。

中学生から琵琶を学んだ、坂田美子さんという琵琶の名手が語る「所業無常」平家物語の一部をたっぷり、解説付きで語り琵琶演奏を聞き惚れた。最後はクラリネット・サックスにアコーデオン。ピアノ演奏で「薔薇色の人生」「枯葉」「愛の賛歌」など、演奏者それぞれがアレンジした愉快な演奏で締め括りの演奏をした。何が驚いたって「今年11月に新しい企画考えていますからご期待ください。またお会いしましょう」と。90歳を数年経ても半年以上先の計画を発表できる司会者の言葉に心から祝福の拍手を精一杯差し上げた。「90過ぎると2カ月先の予約は出来ないよ!」身近な先輩の声を思い出し苦笑した。
 
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